YASさん ~The World~

デザインから日常から~

RESPECT

アホな記事ばかり書いててもアレなので、たまにはデザインについての記事でも書こうかなーという事で、今回はそんな感じで。

皆さん「尊敬する人は誰?」という質問された時に真っ先に浮かぶ存在はいると思います。親兄弟であったり、芸能人であったり、歴史上の偉人であったり、身近な人であったりと、まァ色々と人物が浮かぶと思います。その場その時で回答も違うだろうと思います。かく言う私もそうです。その質問をする相手によって、または話の内容や流れによっても変わりますから。

その中でも、一貫して「誰か」と聞かれたら、私は「漫画家」と答えます。

「誰」という質問に対しての適切な答えではないかも知れませんけどね。特定の人物ではなく職種や業種を指すので。まーまーそれでも、私の中の最も尊敬する存在は「漫画家」です。








自分がデザインする行程として、テーマやモチーフの選定(クライアントがいれば打ち合わせ)→構図や配置決め→プロット作成→ラフ画(ベース絵)→下描き→ペン入れ→ベタ塗り→加筆修正、となるワケですが、漫画家はそれに加えてキャラクターの設定・台詞・コマ割・ページ数など、更なる条件を必要とします。

ただでさえストーリーと画力が必要なのに加え、隔週や隔月(新聞の四コマとかであれば毎日)が締め切りというメチャクチャ過酷な状況。ましてや今の時代アナログもデジタルもどちらも不可欠。そして、その漫画の内容に対しての知識も必須。

無理です。僅か一枚の白黒のデザインを描くのに、下手したら一ヶ月ぐらいかかる自分としては漫画なんて未知の領域。他の職種のように一芸を極めれば済む話しじゃない。いくらアシスタントがいようが、大元はその原作者一人ですから。

そして、今では当たり前になった漫画の世界での表現や効果も凄いですよね。💢や💦や💨など、音も声も聞こえない静止画の中で、人の感情や動きを表現するというのは至難の技です。マニュアルなんて無い時代に独自でそれを生み出した手塚治虫は本当に凄いと思います。尊敬ッ!せずにはいられないッ!








政治・経済・研究・開発・医療・勉学 ・格闘・運転・歌劇、色んな職種や分野がありますが、デザインに携わる私としては、漫画家が最も尊敬に値します。

絵やストーリーやキャラクター等、個人で好き嫌いが出てくるのは当然だと思いますが、漫画のレビューを見ると、もはや好き嫌いという次元ではなく、単なる批判や悪口になっているものをよく目にします。
漫画に限らず、いい作品や商品を作るには酷評を受け入れる事も必要かと思いますが、批判や悪口はただのゴミです。嫌いなら見なきゃ(読まなきゃ)いいだけの事ですから。それを自分で見て読んでおいでわざわざ貶すとか…だったらお前が描いてみろ!!としか思えません。

「終わり方が少し残念だった」というような感想はいいですが、「ラストがクソ」みたいな言い方は、単なる個人の好き嫌いであり、悪口でしかないので。似て非なるものです。作家を不快にさせるだけのコメントは控えましょうね。時間と労力の無駄でしかありませんし。そんな時間あるなら英単語の一つでも覚えたほうがいいでしょう。








はい。少し話しが反れましたが、とにかく「尊敬する人は?」という質問に対しては、個人名ではありませんが、私は「漫画家」と答える、という事を無駄に長々と書いてきました。

作品の面白さや絵の好き嫌いに関わらず、漫画家であるというだけで十分尊敬に値します。自分では決して出来ないことをやってのけるワケですから。そこにシビれる!憧れるゥーッ!ですよ。

では、尊敬する人は「誰」かと個人名で問われたとしたなら、私は声を大にして言います。










「レオナルド・ダヴィンチです!!!!」


いや、漫画家ちゃうんかぁーーーいッ!!