YASさん ~The World~

デザインから日常から~

今年最後のご挨拶


今年一年、本当に色々ありました。各々思い返す事は多々あるでしょうけど、個人的にはやはり「今生きてる」という事が最も大きな事だと思います。まーまー、それを蒸し返すとテンションだだ下がりで暗い話しになってしまうので置いといて…

デザインの事について真面目に綴りましょう。
トライバルに限らず、己のデザインを公開する場としてSNSが最適且つ有力であり、その中でもTwitterInstagramが大きな存在です。その2大SNSで流れてきたデザイン画やアート作品を見て、私個人が思った事を書いていきます。

ズバリ「細密画」ですね。
まァ、細密画を描かれている方ってのは、皆さん等しく画力も技術も想像力も人一倍なので評価されて当たり前なんですけどね。むしろ評価(ふぁぼRT数)が少ない人を見ると「なんで?」という疑問しか湧かないレベルです。

うん。それはそうなんですけど、裏を返せば「細かければいい」という答えになってしまいます。細かい線を沢山描けばそれだけで「凄い」みたいな…
もちろん凄い事には変わりないです。絵を描かない(描けない)素人目にもそうですし、同業者の目から見ても「凄い」というのは一目瞭然ですから。

それで言うと、トライバルというジャンルに置いては「細密」って無いワケです。そりゃまァ細密画ではないので当然です。今トライバルとして認識されている中で最も細かいものでも、恐らくマヤかケルトあたりじゃないかと。もしくはマルケサスかサクヤン?うーん…とにかくそんなもんです。
基本的に黒の単色のみで、黒と白(塗らない・描かない)の大胆なデザインこそがトライバルですから。

とにかく、細かい線が沢山描かれた「細密画」とは真逆に位置するような存在なワケで、言わば、パッと見で繊細な雰囲気の細密画のほうが評価されがちなのです。








だったら細かい線をいっぱい描いたほうが凄いっちゅう事かァ!?おぉコラァ!?

……って感じなワケですよ!YASさんは!

だったらわしの原画見てみろや!線の数は少なくても、一本一本の線の丁寧さじゃそのへんの細密画にゃ負けへんぞ!こちとら凸凹の多い安物のスケブに描いてこのクオリティ出しとんのじゃいッ!!

……って感じなワケですよ!YASさんは!(2回目)








だからですね、何が言いたいかと言うと、単に線が多いからとかで細密画が評価されがちだとか、人気のキャラを描いたから反応が多い二次創作とか、そういうのに負けたくないワケです。っていうか、負けてないと思います。トライバル。マジで。

なので、来年はもっとトライバルというジャンルでも描き込んでいったろかなと。そうかと思えば純粋な民トラで魅せていき、そしたらまたオリジナリティのあるトライバルで、すると今度はトライバル、はたまた次はトライバル、裏を返してトライバル、かと思えばトライb(略

まァとにかく、プリミティブアートとしてのトライバルってのを、もっと発信して行けたらいいなと思っております。自分なりに突き詰めたオリジナル感のあるものは勿論のこと、原点回帰した本物を発信するのも忘れずに、ですね。

現在一般的に浸透している(であろう)ネオトライバルはボルネオトライバルを主体とした進化系ではありますが、中には「これ本当にトライバルって呼べるの…?さすがに違うやろ…」っていうものもあったりするので、そこまで逸脱し過ぎない程度にやっていこうと思います。








なんしか、来年はもっと魅て(見て)もらえるように、且つ模範のような存在にもなれるように、今以上に研ぎ澄ましていこうと思います。

ので、えーっと、支えてくださった数少ないファンの方々、そして、自分と同じく切磋琢磨するデザイナーの皆様、依頼してくださったクライアント様方、今年一年ありがとうございました!!

来年もYAS Tribal Designをどうぞ宜しくお願い致します!良いお年を!