タトゥー？理由？

スナックで横に座ってたおっちゃん(どちらかと言えばおじいちゃん)と仲良くなり、気に入られて、その人が一人でスナックにいる時なんかは「暇やったらおいでや」と呼び出されるようになりました。
まァ全然迷惑じゃないし、近所だからすぐに行けるし、割と常連になったから部屋着でも気にしなくていいし、奢ってもらえるし、と、色々あるンですけど、今回の本題はそこじゃないです。

腕に新しく入れた墨に対して聞かれました。
単刀直入に「なんで入れたンや？」と。

面と向かって、ましてや高齢の方に聞かれるなんて思ってもみなかったのでビックリしましたね。特に悪気があるワケでもなく、単なる興味本意でもない感じでした。

勿論、人によって入れる理由は様々ですけど、私の場合は「将来の夢」の一つでした。中坊の頃に、ヤンキーとかそういうのではなく、憧れがあったからです。

昔から落書き小僧だったので絵やデザインやアートにはずっと興味があったし、なにより「自分の身体に想いを刻む」ってのが最高にカッコよく思えてて、でも日本という国じゃ将来の夢とか聞かれた時に「墨を入れます」なんて受け入れてもらえるハズもなく(なによりなんか恥ずかしいw)、ずーっと胸に秘めてた思いを、18の頃に果たせました(地域によっても違いはあるみたいですが、日本の法律ではタトゥーの施術は18からです)。

それから節目節目でちょっとずつ増えていき、今では想いとか信念とか関係なく、単にアートとして入れてます。今でもカッコいいと思ってるので。ましてやトライバルデザイナーとしてやってますから。タトゥーとは切っても切れない関係にあるワケですし、自分が経験していればクライアントさんからの相談にも答えられますから。仕事をする上でもメチャクチャ重要です。

たまにTwitter上で「どうせ後で消す」とか「絶対後悔する」とか、マイナスでしか物事を捉えていない、というか、単にタトゥー文化が嫌いなだけじゃね？という意見をチラホラ見ますが、ぶっちゃけどーでもいいし、なんとも思ってません。

タバコの煙とか、バイクの音とか、若いクセに電車で座るとか、そのへんは「あ、はい、さーせん」ってなりますけど、墨に関しては誰にも迷惑かけてないですから。温泉やプールに入れないとか、そんなもん百も承知で入れてるし。何を言われても戯れ言でしかないです。むしろ、墨があるからこそスーパーやコンビニの店員さんとかにはメッチャ愛想よく接してるし。

例えば今後日本で「タトゥーの入っていない日本人に対して給付金を～」とかなったとしても、そこに対して抗議はするけど、入れたこと自体に後悔はしません。
もしかしたら外国に行った時にあからさまに柄の悪い人に絡まれても「オー、ジャパニーズタトゥー、ベリークール！」と見逃してもらえる可能性だってあるワケです。
どっちもあくまで「仮」の話しですけど、デメリットばっかりじゃないかもよ？って思います。

まァしかし、全ての人間が私と同じ考え方であるハズが無いですから。どうしてもヤ◯ザ的な見方はされますから。世間一般の捉え方と同じく「畏怖」の為に入れる人間がいるのも確かです。

墨の柄や場所だけじゃ判断つかないですけど、可能性がある以上、入ってる人には関わらないほうが得策じゃないですかね(自分で言うのもなんですけど…w)
要するに虫や爬虫類と一緒ですよ。カラフルな身体の奴は「俺は毒を持ってるぜ」という主張なワケですから。人間もそれと一緒で、パッと見で怖そうとかヤバそうな人には関わらないのが一番ですw

だって、YASさんだったらYASさんみたいな人には関わりたくないですもんwwww

しかし、墨を入れた理由を話しても、そのおっちゃんもスナックのママも引くことはありませんでした。むしろ「失礼な質問やったらスマンな」と言ってくれたぐらいです。

そりゃそうだー。だって内面はもう知ってるンやし、パンピーのカタギやし、墨が入っていようがいまいがYASさんはYASさんですからね。むしろ、金払って痛い思いしてまで入れたっていう、そこまでしてアートに情熱を向けるっていう所が評価されたぐらいです。

結論、墨の有無に関わらず、いい人はいい人やし、アカン奴はアカンって事です。それを貶す理由や権利は誰にも無いと思うので、Twitterとかで「タトゥー入ってる人とかホンマ無理」とか言うてる人は心の中で「お前の折れ曲がったマンホールみたいな顔面のほうがよっぽど無理やわ」と思って無視しときましょ。相手にするだけ無駄ですし。

あ、でも、本気でムカついたなら怒ってもいいンですよ。そこは自由ですから。でも相手にも表現の自由がある事をお忘れなく。

そんな事は置いといて、今度そのおっちゃんが馴染みの寿司屋に連れてってくれるらしいです。ひゃっほー♪