YASさん ~The World~

デザインから日常から~

初志貫徹

トライバルデザイナーから彫り師の道へ進もうとしている、ドーモYASさんです。

「彫り師」という進むべき道がハッキリした以上、視点はもちろん見る世界も変わってきます。単純に、トライバルというデザインやアートを俯瞰するようになり、タトゥーを達観するようになりました。

師匠からは「新しいデザイン(作品)を描く時間があるなら、これからは彫る練習のほうに時間を費やせ」と言われてます。これは確かにその通り。ましてや消せないものを人体に彫るワケですから、生半可な気持ちでやってるようじゃアカン。ペンを握るよりタトゥーマシンを握るべきです。

しかし、ここである事に気付きました。
別にトライバルデザイナーとしての肩書きを捨てているワケではないと。むしろ、彫り師として活動が出来ればトライバルデザイナーとしての実績?価値観?説得力?が上がるのだと。今になって気付いたワケではないので、忘れていた…という表現のほうが正しいのかも知れません。

そもそもは「トライバルというアートや文化をもっと世間に認知してもらいたい」というのが始まりです。
「虎が威張ってるの?」とか「あぁ、あの中二病的なダッサい模様か」とか、そういうマイナスイメージを払拭して、カッコいいとか綺麗とか、そういうプラスのイメージを持ってもらえるようにと思ってやり始めたンです。そしてなにより、目で楽しんでもらいたいと。クライアント様に対しては御守りになるぐらい意味合いを込めて、幸せになってもらいたいと。。








彫り師に専念するあまり、、、まァそれ自体は悪い事ではないンですけど、当初の目的や目標が薄れてきてるなーと自分で感じました。

ましてや、YASさんのトライバルを見たからとか、YASさんと肩を並べられるぐらいにとか、少なからず影響を与えられた人達もいるワケです。えぇ、ありがたい事にね。それならば、これからも影響や刺激を与えられる存在であるべきじゃないのか?と。せっかくトライバルを描く人達が増えてきたんやから、そのお手本になれるような作品を生み出して、技術やら何やら盗んでもらって、もっと成長してもらうべきなんじゃないか?と。

個人的に色々と辛い苦しい事が重なり、精神的に落ち込んで、その上で彫り師としてもしっかりやらなきゃ…と視野狭窄になっていたのだと思います。

artbook様から頂いた誌面への掲載の話しも断念した事で、より一層デザインやアートを避けてた部分もあります。でもそうじゃないンですよね。誌面に載らないなら描かない!みたいな、プロ意識も甚だしいアマチュアレベルの考えしとったらアカンですわ。








なので、まだもう少し時間は掛かると思いますけど、本来の在り方を失念する事なく、トライバルデザイナーとして作品は生み出すべきだなと思いました。

なにも全て同時にやらなきゃいけないワケじゃない。全て完璧にこなさないといけないワケじゃない。無理せんと出来る範囲でどっちもやればいいだけのこと。
誌面に載ろうが載るまいが、金になろうがなるまいが、自分に出来る事、そしてやりたい事を全力でやればいいンですよね。

初志貫徹。期待…は…されてるのかどうか分かりませんけど、自分の往く道は見失ったらアカンなーと、改めて思いました。

珍しく(?)真面目な記事になりました。

まだ精神的に完全に回復したワケではないので面白い事なんて何一つ言えやしません。

うんこ。







うんこ。