YASさん ~The World~

デザインから日常から~

葬儀の後の…

祖父が亡くなり、地元で葬儀が終わって大阪に戻ってきてからすぐの夜、寝ていると金縛りにあった。横を向いた状態で寝ていて、自分の背後に何かしらの気配を感じた。

「じいちゃんか…?」

しかし、目は開けられないし口も聞けないし身体も動かない。そして謎息苦しさと恐怖心があった。本当に死んだ祖父ならそこまでの恐怖心など感じるハズもないのに、妙な怖さがあった。

そうこうしてる間に「ソレ」がベッドの中に入って来て、背中に寄り添うようにして寝る形になった。

「あぁー、そういえばガキの頃はよくじいちゃんと一緒に寝てたな…もしこの正体がじいちゃんだったら、最後に可愛かった孫(俺)と一緒に寝たいのかな…」
そう思うと金縛りにあってた身体が少しずつ動いた。目は開かないから確認は出来なかったが、どうにか向き合える形になったので抱き締めた。

言葉も出なかったから心の中で話した。
「自慢も出来ない情けない孫でごめん。でも俺はじいちゃんの孫で本当に良かったと思う。ありがとう」

その瞬間、その「何者」かの手が胯間をまさぐりはじめた。














「コレ絶対じいちゃんじゃねェッ!!!!」











「誰やお前ッ!!」と抗った時に金縛りは解けて目も覚めて布団には誰も居なかった。

嘘のような本当の話し。欲求不満の未亡人の霊とか、なんかそんなん?そりゃ祖父のオーラ感じられなかったら恐怖心しかなくて当たり前だわな。

葬儀の後に何してくれてんねん、と思った出来事でした。