YASさん ~The World~

デザインから日常から~

「酒」の飲み方

「酒飲み」には三種類います。

①酒が好き
②アルコールが好き
③酔うこと(飲みの席)が好き

まァ、酒飲みの時点で基本的には全て当てはまるンですけど、それは置いといて、大別するとこの三種類に分けられます。

一つ一つ解説していきましょう。
YASさんの酒飲みlesson♪









まず②ですが、これは「酒」ではなく「飲む」事が好きなタイプです。重度になってくるとアル中になります。

①や③と大きく違うのは、酒の味に対して鈍感という点です。飲めればいいので。要は自分が飲める種類のアルコール飲料があればそれでいいというタイプです。飲めさえすれば大体なにを飲ませても「美味い」と言います。一番ダメなやつです。

こういうタイプの人間にはご当地のお酒は飲ませるだけ無駄です。もちろん口当たりとかで好き嫌いは出てくるでしょうが、それなら安酒を飲ませておきましょう。変に値の張る酒を飲ませても、グルメリポーターのような大したコメントは出来ません。









③は人付き合いが出来るタイプですね。最も下戸が多いのも勿論このタイプです。たまに羽目を外して多めに飲む時もありますが、大抵はそのまま寝てしまうか具合が悪くなるかのどちらかです。酒にあまり強くないので楽しい酔い方が分からない人が多く、◯◯上戸という概念があまりありません。あったとしても笑い上戸の可能性が高いです。

普段から飲む事が少なく、また酒にも詳しくない事が多いので、自分に合う酒を知らない事もしばしば。それ故、色んな種類や味の酒を頼んでしまう傾向が強いです。例え酒の種類が同じでも、使用するリキュールや味が変わればチャンポンしてるのと同じ事なので悪酔いする可能性が上がります。

強要する事は避け、チェイサーを用意してあげるとよいでしょう。飲みの席に付き合ってくれるというだけで立派です。酔いたいなら酒より俺に酔いなよ(キラーン)とか言っとけばいいです(適当)。








①酒が好き。私がこれに該当します。②や③と大きく違う点としては、自分の飲む酒のメーカーや種類に最低限のこだわりがあるところです。言わば「酒の味」が分かるというのが大きな違いです。好き(得意)な種類にもよりますが、利き酒が出来るタイプです。

これは私個人の事になりますが、焼酎を好んで飲んでいた時は、麦/芋/米/蕎麦/紫蘇などの種類(素材?)は勿論、銘柄も当てられました。ウイスキーを好んで飲んでいた時であれば、ニッカ/ジャック/角/トリスあたりの有名どころは分かりました。今は専らビールばかりなので、アサヒ(スーパードライ)/キリン(一番搾り)/サッポロ(黒ラベル)/サントリー(モルツ)ならば、飲めば当てられると思います。

とまァこんな具合に、酒が好きで飲んでるタイプは自分なりのこだわりがあったりするので、その「味」が好きで飲んでいるところがあります。どの種類の酒であってもです。
※ここで言う「種類」とは、ビール/焼酎/日本酒/カクテル/ウイスキー/ブランデー/ワインなどを指します。









実際「ホンマかいな」と思うところもあるでしょう。なんだかんだで飲めさえすればエェんやろ?みたいな。。

私が一時期ドハマりして飲んでいたアサヒの缶ビールがありまして(細かい商品名は一応伏せます)、ずっとそればっかり飲んでいた事がありました。その日もいつものように350ml×6本缶セットを買って帰り、自宅で晩酌していた時です。

「あれ?何この味?いつも飲んでるやつなのに、なんでこんなに味ちゃうの?ビールサーバーをちゃんと洗ってない樽生ビールの味がする…」と。最初は勘違いだろうと思って飲んで、そのまま二本目も開けました。するとコレも変な味がする。もしかしてコレ全部おかしいンちゃうか?と。

はい。すぐさまアサヒに直電しました。味がおかしいぞと。早いもんで、その日の晩にはアサヒの方(しかも部長さんだったと思う)が家に来まして、私が味がおかしいと判断したビールと、まだ封を開けていないビールもまとめて回収して行きました。

そして後日連絡がありまして、、、
「缶底に印字記載してある製造番号とその時に出荷製造していた機械や原料の配分等を詳しく調べたところ、お問い合わせがあり持ち帰ったビール(製造番号で言うところの±100~200本分ぐらい)が、機械の設定がその時だけ何かしらのエラー?か何かで本来の原料から数%変わってしまっていた事が判明しました」と。

「社内の人間ですら気付かなかったほんの僅かな成分配分ミス、よくお気付きになりましたね」と言われました。そりゃそうやろ。俺を誰やと思ってんねん。YASさんだぞ!!???

まーまー、そんな偉そうな事は言ってませんけどね。あくまで紳士的に「そりゃアサヒさんのビールは好きで毎日飲んでますから、少しの味の変化も気づいて当然ですよ?」と。俺はファンだぞ?と。

後日、その数値が狂っていた状態で製造出荷された数百本のビールは出来る範囲で自主回収されたようで、私の元にはその時の部長さんが「しっかり」製造した分のビールを自宅まで持ってきてくださりました。









とまァ、個人の利き酒自慢のような感じになりましたが、①②③でもこれだけ違うという事を酒飲みで酒好きだからこそお伝えしたかったワケです。

酒の味が分かると楽しいですよ。旅行に行けばそのご当地のビール、焼酎、日本酒、ワインがある。どれも味が違って楽しめる。その土地で飲むことで情緒も生まれる。
ポカリスエットアクエリアスの味の違いが分かれば、酒も似たようなもんです。午後ティーとリプトンの違いが分かれば、酒も似たようなもんです。

なんしか、どうせ飲むなら自分に合った美味い酒や美味い飲み方を探っていけばいいンです。可能性は無限大!是非とも酒の味の分かる①になってもらいたいもんです。③であれば、決して無理はせず、①の人に色々と教えてもらいましょう。②の人は、ちょっとストップかけましょうねww

長々と描いてきましたが、酒は美味いもんです。百薬の長とも言われるもんです。楽しく美味しく飲んでいきまっしょい!!