YASさん ~The World~

デザインから日常から~

インデペンデンス・デイ

タトゥー垢のほうで発表(ツイート)しましたが、この度、師匠のスタジオを離れ彫り師として独立する事となりました。師匠から独立の提案をされた日は、奇しくも師匠のスタジオの開業日と同じ7月7日(七夕)でした。

現在のYASさんの体調、状況、精神状態、技術、知識、将来性など、様々な事を天秤にかけて慮っての上での師匠からの提案です。
免許皆伝とか暖簾分けとか、そんな仰々しいものではないので、師匠の名前を継いだ二代目ではないですし、支店としての責務も無いので、売り上げの一部を上納金(←言い方よ)として納める必要もありません。

そして、決して破門されたワケでも見限られたワケでもないです。これまでもこれからも、救い上げてくださった尊敬する師匠として敬う事に何ら変わりはありません。








はてさて、独立するのはイイとして、実際に個人でタトゥースタジオを開業するのは容易ではないです。今の自分にあるのはデザイナーとして活動してきた経験と知恵、最低限施術が出来るタトゥーマシンとサプライ(マシンを動かす機械)と、これまで修行して得た技術のみです。

施術台やら消耗品やらは勿論、インクや針や施術場所など、色んな道具や機材が必要になります。なにより「経営」という点で言えばド素人です。自分一人でゼロからやっていくのはとてもじゃないけど無理です。いや本当にね(ヾノ・∀・`)ムリムリ

なので、昔所属していたアタオカレベルの金持ち組織のトップに、近況報告も兼ねて思いきって相談しました。
※無一文どころか借金も抱えてたにも関わらず、そこから這い上がって一年で50億稼いだえげつない人。








前々からYASさんのデザインを気に入ってくれてて、何度か依頼もくださった事もあってか、嫌な顔(雰囲気)一つせず、メチャクチャ親身になって話しを聞いてくださって、最終的に「YASくんには他の人にはない才能とセンスがある。それに加えて努力と向上心があるから、本気になれば絶対成功すると思ってる。億単位の金を稼いで何千人と会ってきて、その中でもYASくんなら絶対いける。成り上がってバイク買って笑って過ごせる人生にしようや」と。

その上で、開業する為に道具を揃える必要があるからいつになるか分からないけど、今は少しずつでも資金繰りをしているという事を伝えると、なんと出資して頂ける事になりました。

「投資してやるから必要なもの揃えて早いとこ開業して、君にしか出来ないデザインを彫って、それを求める人達を笑顔にしてやれ」と。








泣きそうになりました。

自決してやろうと思い、堕ちるとこまで堕ちて、それでもまだ生きていて、独立するのはいいけど自分一人じゃどうにもならない自分を心から応援してくれて、出資までしてくれて、SUZURIのサイト教えたら自分の事のように喜んですぐさま買ってくれるという人がいる。

メチャクチャ元気もらいました。

ここまでケツに火が点いたら、あとはもう前に進むしかないです。将来的な不安とかなんとか言うてる場合じゃないです。期待に応えないと人として終わります。それは死ぬ事より苦しい。

YAS Tribal Design & Tattoo、本格的に始動していきます。