YASさん ~The World~

デザインから日常から~

歩んだ道と進む道


第…何回目?時間彫りでもう何回行ったのかも覚えてないぐらい毎月痛い思いをしに腕をチクチクされに行ってたンですけど、それも次回でようやく終わりになります。完成します。いやァ~長かった…夏までには完成させたいと思って寒い時期から通い始めて、気付けばもう夏だもの!冬ジャケ着て通ってたハズなのに、いつの間にかもう半袖だもの!

まーまー、私の腕の墨の完成はこれぐらいで良しとしましょう。そこは本題じゃないですから。

えぇーっと、なんと言いますか、まァこれまで何度か(何度も?)打診はあったンですけれども、今回は真っ正面からかなりガチな感じで言われまして…えぇ、はい、あのー、うん、うーん、、、

要するに「彫り師になれよ」って事です。
あっ、YASさんがですね。現トライバルデザイナーとしてやっているYASさんに対して「彫り師になれ」と。

見込みがあるとか、まァそのへんの話しは悪く言えば単なる自慢とか自意識過剰みたいな発言になるので細かくは説明しないですけれども。しかし今回、今まで「ノリ」みたいな感覚で言われてたのとはまた違う、かなり本気で提案されました。
提案どころの話しじゃなかったですね。面倒見てやるから弟子になれ!ぐらいのスタンスでした。いや、本当に、冗談抜きで、マジで。








言うても、私もそこそこの年齢でございます。何か新しい事を始めるとしたら、遅くはないけど早くもない。言わば今後の人生を考えるとちょうどターニングポイント的な年齢であるワケです。

ここで及第点となってくるのが、自分自身が「トライバルを極めたいかどうか」なんです。勿論、そりゃ極めたいです。むしろもっと高みを目指していきたいです。知識も技術も何もかも。そうなってくると、トライバルの原点ってタトゥーなんです。

知ってる人は知ってると思いますが、知らない人の為に一応説明しておくと、そもそも「タトゥー」という言葉の語源は「タタウ」です。ポリネシアン系の部族の言葉で「叩く」という意味です。
この「タタウ」がなまって「タトゥー」になり、その言葉が浸透したワケですけど、意味合いは一緒です。昔はタトゥーマシンなんて無いので、尖らせた硬い木の枝だったり、動物の骨を加工した物だったり、それらの先端に墨を付けて、肌に「叩く(突く)」ように彫っていたワケです。

前置きが少し長くなりましたが、要するに「トライバル」の原点は「タトゥー」なんです。アートでもデザインでもない。そんな概念が存在する前の段階のものです。芸術ではなく、文化/種族/血統/地位/歴史を象徴するものです。
今は、私も含め多くのトライバルデザイナーさんはアートやデザインとして描いていますが、原点はやはりタトゥーなんです。








はい、トライバルというものを軽くおさらいした所で冒頭部分に戻りましょうか。

冒頭ってあれだよ。あの、その、

YASさんがガチで彫り師さんに誘われたって事だよぉおぉーーーっ!!!








滅多に無いことなんです。というか、私が知る限り聞いたことの無い事例なんです。本来は彫り師を目指す人が「教えて下さい」と頭を下げて弟子入り(?)するのが本来(?)の在り方なんですけど、今回に関しては彫り師さんのほうから直々に「俺の元で学んでみないか?」という…

ん"ん"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!








とりあえず、正式に答えを出す前に、一度その彫り師さんと飲みに行きたいなーと思ってます(いや、行った事はあるけど、また状況がちゃうやん?)

こちらの質問に全て答えてもらって、納得が出来ればその道に進むのもありなのかなと思ってます。
質問内容としては、彫り師にならない・なりたくない、という内容ではなく、なる為の、なれるのか?という、失礼の無いような質問を用意した上で、尚且つ、酔っ払って失礼な発言もしちゃうよ?っていうかするよ?という状況を作った上で、自分なりの答えを出そうと思っています。

そのぐらい自分の中で「彫り師」ってハードルが高いンですよ。それをやりながらも今の「トライバルデザイナー」っていう肩書きは捨てるつもりは無いので。正直メチャクチャ難しいンです。

なので、まァ次回の施術の時にその手の話しを振ってみて、、、その後でどうなるか…ですね。








【YAS Tribal Design】じゃなくなる可能性もあるワケですからね?

【Tribal & Tattoo YAS】になるかも知れないワケですから。違いはメチャクチャ大きいです。覚えなアカン事も増えるし、今以上にトライバルに関しての知識は必要になるので。ましてや人の身体に刻むとなると責任感も増大します。

うっわ…怖っ…:(´◦ω◦`):