サイズ

たまに言われる(聞かれる？)のがデザインのサイズについて。要は、描くサイズによって値段が上下するのか？という事なのだと思います。

画家やライブペイントに関してはサイズは非常に重要だと思います。特に画家ね。サイズ＝値段と言っても過言ではないと思うので。飾ること(展示)を目的とするなら、原画のサイズはメチャクチャ重要です。

しかし、YASさんのデザインの場合はサイズは全く関係ありません。値段にも一切影響しません。大きくしたいならすればいいし、小さくしたいならすればいい。コンビニでさえ縮小拡大は選べるンですから。サイズを変えたいなら好きにしたらいいンです。
(ただし、タトゥーやステッカーや塗装など、使用目的は必要ですけどね。でないと細かいデザインをすると実用時に再現不可能な場合もあるので)

私の場合は完全アナログ(手描き)デザインですが、デジタルにしたって恐らくほとんど変わりません。ベースとなるサイズを調整したり、拡大縮小しながらデザイン出来る点はデジタルの強みですが、結局は目の前の画面のサイズでしか見れないこと。実物に描いているワケではないですから。
入稿する際にはファイル形式やら細かさやらで利点になるのかも知れませんが、それはデザインが終わった後の外注先(印刷会社など)との連携が取れていればこその話しです。

以下の写真は、YASさんがB5(手の平)サイズで描いたものを拡大して、ターポリン等の素材にプリントした物です。

自分の目で実物もちゃんと確認しましたけど、粗さや雑さはありませんでした。むしろ何十倍にも拡大したとは思えないぐらい綺麗にプリントされてました。

なので、問題はサイズではなく、どれだけ丁寧な仕事をするかです。サイズの大小に関わらず、クライアントの要望をしっかり理解した上で丁寧な仕事をすればサイズなんて関係ないですから。

特に私の場合は原画販売は基本的にはしておりません。あくまで仕事は「デザイン」なので、画家やアーティスト的な事がメインじゃないので。部屋に飾りたいなら拡大コピーすればいいンです。したところで滅多な事じゃ粗くなりませんから！！！

なので、個人的にデザインやイラストの依頼を受けるにしても、金額だのサイズだのを考える前に、まず「綺麗に」描く事に専念しましょう。アナログにしてもデジタルにしても、原画が雑なら拡大したらもっと雑なので。

用途やクライアントの要望にもよりますけど、サイズによって値段を考えるのはその後です。まずは文句のつけようが無い綺麗な線を描けるようになってから。