YASさん ~The World~

デザインから日常から~

「タトゥー」


私事ですが、4th TATTOOを入れました。
回数としては4回目。箇所としては3ですね。

タトゥーを入れる際、自分が気をつけていた事は「後悔しないこと」です。全てに置いて。入れる箇所も、デザインも、意味合いも、絶対に「後悔しないように」気を付けて身体に彫ってます。

その中で自分の中にあったのが「決して自分でデザインした物を入れないこと」です。
自分でデザインしたものを入れるのはイイ事だと思います。そこに可否はありません。ただ私の場合、デザインをずっと続けていて、それを趣味や仕事にしているワケなので、想像力も画力も技術も、トライバルを描き始めた頃と比べると格段に上がっているワケです。

「自分で納得のいくデザイン」は日々積み重なっていくンですよ。昔は昔。今は今。







自分でデザインした物を入れてしまうと、いつか必ず「今の自分ならこの部分はもっとこうしてたな」とか「ここはもっと細かく綺麗に描き分けられたな」と思うだろうなって。

そりゃそうです。描く度に確実に腕は上がってるワケですからね。
(依頼や過去作の場合はまた別です。どれだけ昔の作品だろうと依頼だろうと、それはそれでその時に持っているもの全てを注ぎ込み、感情やら想いやら意味合いやらも全て誠心誠意込めてるので、その時のデザインを超える物は恐らく自分でも描けません(線の綺麗さとか細かさはまた違った「技量」になるので除きます))。






凄く変(クズ?)な話し(例え)なんですが…
私はバイク乗りでバイクが好きです。自分の愛馬となれば尚更ね。だからこそ、日々のメンテナンスや修理は極力ショップに持ち込んで依頼します。

いや、ある程度は自分でも出来ますよ?そりゃね?ツーリング行く前に悪い箇所が無いかどうかは見るし、普段からメンテナンス帳(燃費や走行距離)はつけて、消耗部品の交換時期はしっかり確認してました(過去形…)。

何が言いたいかと言うと、バイクの整備やデザインでも「プロにお願いすること」です。
バイクの場合は特にそう。自分で整備して、それが元で事故やトラブルに遭ったとしたら、それは全て自己責任なんです。でも、ショップに依頼したにも関わらずそれが元で事故やトラブルに遭ったとしたら、その原因を自分ではなく「他」に押し付けられるンですよ。事故が起きた際に「整備出来てないやんけ!」と。

自分でやったンならそれは全て自己責任。素人が半端な知識で手を出して、それが原因で事故になったっていうだけ。でもショップに依頼して、それが半端な仕事で事故を誘発したとなると、それはショップに対して責任を問えるンです。






はい、タトゥー(デザイン)の話しに戻りましょうか。先述したのはあくまで例えですが、私がタトゥーを入れる際に気を付けている点はそこです。

自らがデザインした物であれば、あとでどれだけ後悔しようと、それはもう全て自分の責任です。なーーーーんにも言い訳が出来ない。未熟な自分の写し鏡になるだけ。
でも、それが憧れのアーティストさんのデザインになるだけで「後悔」っていう念が少なからず無くなります。マジで。コレ本当にメチャクチャ重要(だと思う)。。

特に、コレは本当に自分の経験談として言っておきます。
「10~20代は特にやめておけ」です。

若いです。若すぎます。まだまだ酸いも甘いもこれから経験する歳なんです。結婚していようがしていまいが関係ない。そんなまだ熟す前の年齢で自分の描いたデザインをタトゥーとして消えない傷として身体に彫り入れる事はオススメしません。
(死別した伴侶とか子供とか親とか、そういうのは流石にちょっと別です。次元が違うので…)

凄く嫌な言い方かも知れませんが、彫るなら「諦めがつく」デザインを選択するって事を視野に入れていて欲しいです。

実際に私自身がそうです。入れた事に後悔はしていませんが、今改めて自分で見た時に「今の自分ならもっっっっっといいデザインが出来た」とは正直思います。これが当時「自分で」デザインしたものだったら…と思うとゾッとします。。
(これに関しては彫り師さんも仰います。修行中の時なんかは特に。技術もデザインも未熟。でも試す場所は自分の身体しかない。だから自分の手の届く範囲は「練習」として彫る。あとで見返すと酷いもんだと。これは技術は勿論、デザインに関しても言える事だと思います)







何が言いたいかと言うと、後悔しないようにしろよ!って事ですね。特にタトゥーを入れよう(入れたい)と思っている方。タトゥーは消えません。一生自分の身体に残り続けるものです。自身に何があったとしても、身体に刻みつけたものは消えません。

自身の年齢(3◯歳)があり、且つタトゥーという存在に憧れを持ち(まだ中学生)、そして実際にトライバルというデザインを知り描き続けて10年は経つ私からの助言です。

「デザイン」は、センスや絵の上手さやアイデアは勿論ですが、依頼した側もされる側も生きざまが現れるものです。幸も不幸も、有無も善悪も、その時々によって全て変わります。

デザインの依頼をする側もされる側も、タトゥーのデザインや意味合いにしても何にしても、出来る限り後悔しない選択をしましょうね。本当に。

YAS Tribal Designでは、クライアント様の心に寄り添った世界に一つだけのデザインを致します(宣伝)。
(いやいや、最後ぐらいなんかオチが無いと重たいだけの話しで終わりますやん!)