YASさん ~The World~

デザインから日常から~

燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや


過去のデザインと今現在のデザインをツイートして、改めて自分の目で見て、そして第三者的な目で客観視してみて、全てに置いて成長が見られて嬉しく思う。細かさや線の綺麗さは言わずもがなって感じだが、脳内に浮かぶイメージ図の向上も感じられた。
単純から複雑へ。大胆から繊細へ。これがいい事かどうかは別として、ともかく色んな線や構図を「描けるようになった」というのは、少なからず自分なりにプラスだと感じられる。

そしてもう一つ思ったこと。これは本当に私の主観的な勝手な意見・考えなので、どうか気を悪くしないでほしいのだが、、、
私の過去のデザインと遜色無いトライバルを描いている方も中にはいらっしゃる。それが「トライバル"書いて"みた!」と意気揚々と自慢気に発信するその場限りの人間ならいいのだが、そうではない方もいる。

どんな絵柄がいいかは人それぞれだし、クライアントの意向もあるので100%の正解なんて存在しない。とは言え、それでも「長いこと描いてきて未だにそのレベルはどうなんだ?」と思う作品を見掛ける事も多かれ少なかれそれは確かな事で事実である。

こんな能書きを垂れる私自身、未だずっと勉強中であり、自分でもまだまだ発展途上であると自負している。だからこそ、色んな方のトライバルを見て、いいところはトコトン盗んで真似をして自分のデザインの中に取り入れる。曲線の描き方やトライバルの途切れさせ方、線の数やベタ塗りの範囲など、色んな事が勉強になり、盗む為の参考資料にもなる。

だがしかし、誰の何を盗むでもなく、真似るでもなく、かと言って進化が見て取れるワケでもない人もたまにいる。
今日び、スマホで検索さえすればいくらでも先人達のデザインが出てくる。盗むべきポイントなんていくらでもある。だが何も盗もうとしない。何一つ取り入れようとしない。そして、創造性や画力にも向上や進化が見られない。言っちゃ悪いが、私がトライバルを描き始めた初期のデザインのほうが優れているのではないかとさえ思ってしまう。

本人が「まだ発展途上」だと言うなら、そろそろ発展させてもいいのでは?と思うし、もし仮に今が自らの「完成形」だと言うのなら、それはもう本当に救いが無い。いや本当に。本気と書いてマジ。







誰という事ではないです。見てないようで実はメチャクチャ細かく色んな方の色んな作品を見てるので。そして、ここで言う事はあくまで「トライバル」という狭いジャンルの中なので。。

「もしかして俺?」「えっ、私?」
思ってもらって大いに結構。ましてや天才肌で才能のみで描いているワケではないのなら尚更。天才や才能に少しでも追い付きたいなら、方法は努力と勉強しかないです。ただ描き込めばいいワケじゃない。何も吸収しないままでいくら描き込んでも変わるものなんて身体の疲労と肩凝り腰痛ぐらいです。

自身のデザインを見つめ直して、憧れのデザイナーさんや、たまたま見かけていいなと思ったイラストレーターさん、はたまた偶然見つけたネット画像検索、それらと比較してみて下さい。足りないものはいくらでも見付かります。

もし今(これはその人の今までの実績や作品のレベルにもよりますが)、自分の描くトライバルデザインは確立していると感じているのなら、それはきっと錯覚です。そして救いようが無いです。進化も後退もしない。未完成のまま停滞し続けるだけです。

メチャクチャ辛辣な言い方をしますが、、

趣味の範囲を越えて描きたいと思うなら、才能ないのでやめときましょ。